【キューバでホームステイ】現地人の住む「カサ」に泊まろう!

【キューバでホームステイ】現地人の住む「カサ」に泊まろう!

キューバ観光でまず第一に考えることは宿泊先ですよね。もちろん、キューバにはカリブ海ならではの素敵なホテルもたくさんあります。しかし、「リアルな」キューバ文化を体験したいならカサに泊まるのがおすすめ◎

たとえば海外旅行する際、現地の人と仲良くなる機会ってあまりないですよね?キューバでは「カサ」に泊まることで、現地人と交流を深め、一緒に飲んだり踊ったりできるのです。そこで、本記事では「カサ」の魅力をたっぷりとお伝えします。筆者お気に入りのカサも紹介しますので、ぜひ最後まで読んでいってくださいね!

「リアルな」キューバ文化繋がりで、別記事でキューバのリアルな食事が味わえる「ローカル食堂」特集もしています。興味ある方はそちらも覗いてみてくださいね!【キューバ飯】ガイドブックに載ってない!ローカル食堂特集【ハバナ編】

「カサ」ってそもそもなんだ?

「カサ」はスペイン語でを意味します。「カサブランカ」という、アメリカのふるーい恋愛映画を知りませんか?あの「カサ」こそまさに、ここでいう「家」を意味するんですね(ブランカが白い、という意味なのでカサブランカは「白い家」となります)。

そんなキューバ人の「カサ」ですが、僕らの思い浮かべる「家」とは、少し違った意味合いがあったりします。

キューバ人は「カサ」が貰えちゃう!?

キューバ人はなんと、国から無料で「カサ」が提供されます!家賃は当然タダ。光熱費もほとんどかかりません。キューバは教育と医療が無料なことでも有名ですが、これに「カサ」も加わるんですね。一応、「カサ」は売ることもできるそうです。カサを売って静かな海沿いに別のカサを買う、なんて人も少しずつ増えてきています。

政府公認の「民泊」大国へ!

Airbnbが代表するように、最近になってやっと日本でも「民泊」という単語を耳にするようになりました。しかし、キューバではすでに1997年から、政府公認で民泊が進められているのです。

民泊が開始された当時のキューバは、同盟国のソ連が崩壊した影響を受け、経済的に厳しい状況にありました。そのような状況を打破する経済策として、民泊事業が始まったという事実もあります。したがって、キューバにとっての民泊事業は、国の経済を大きく助けるものなのです。

ちなみに、すべてのカサが民泊をしているわけではありません。政府の認可を受けたカサのみが民泊事業ができ、家主は観光客から得たお金の10%を、税金として納める必要があります。「政府の認可」を受けたカサであるかどうかを見分ける方法は後述します。

「カサ」に泊まるべき4つの理由

たとえばアメリカやイギリスでの「ホームステイ」なら、なんとなく生活の感じは想像しやすいですよね?けれど、キューバでのホームステイ(= 民泊)。なんだか怖さとワクワクが入り混じったような響きがしますよね。その感覚は正しいもので、実際にカサに泊まってみると、本当にたくさんの興味深い発見があります。ここでは、カサに泊まることの魅力を紹介していきます。

ホテルよりもとにかく安い!

日本でも、ホテルよりも民宿に泊まった方が安く済みますよね?これと同じで、ホテルよりもカサでの宿泊の方が間違いなく格安です。たとえば首都ハバナで有名なHotel Nacionalは、1泊1万円ほど。しかし、カサは朝食付きで1泊1,500円から2,500円ほど。安いところで1,000円以下の所もあります。筆者はホテルよりもカサのベッドの方が落ち着いて寝れるので、それでいて安いもんだから、もう最高です。

語学力が身につく!

民泊=ホームステイですから、キューバの家族らと過ごすわけです。さらには他の外国人も泊まりに来て、一緒の釜の飯を食べたりします。そうしていると、良くも悪くも会話せざるを得ない環境に身を置くことができます。筆者の場合、日中はキューバ人の家族らとテレビを見ながらスペイン語を駄弁り、夜はルームメイトのスイス人と、英語で話しながらクラブに行っていました。つまり、スペイン語も英語も、両方とも使う機会に恵まれていたわけです。語学を伸ばしたい方にとって、この上ない環境ですよね。

キューバの生活環境を知れる!

ホテル生活だと、トイレは清潔でベッドは快適。それはそれで素敵なキューバライフを送れると思います。ただ、キューバは日本と違い「社会主義国」であり、今も配給制や給与の統一が図られている国。私たちが想像してこなかった生活がこの国にはあります。なので、ぜひキューバに来たからには、このリアルなキューバという国の生活も味わってもらいたいというのが、筆者の率直な想いです。

いかにキューバには物がないのか身に染みて感じたり、物がなくてもシェアしあう優しさに触れ合ったり。カサに住んでみると、キューバらしさを学ぶことができるのです。

第2の家族を作れる!

Mi casa es tu casa(私の家はあなたの家)。キューバの有名な言葉です。一緒にテレビを見たり、料理をしたり、あるいはサルサを踊ったり。カサの家族は、私たちがまるで本物の家族かのように接してくれます。

筆者はハバナ大学の宿題をカサの家族に教えて貰ったり、体調が悪い時には看病していただいたりと、第2の家族のように感じながら生活することができました。日本に帰国後も、ちょくちょく「元気にしてる?」「あなたの部屋はいつでも空けてあるからね」と連絡が来たりします。コロナ禍でもそうやって言ってくれること、嬉しい限りですよね。

どうやってカサに泊まるの?

ホテルなら、インターネットで自分で予約すればいいじゃん〜となりますよね。しかし、「カサ」はホテルと違い一般家庭。また、インターネットがあまり普及していないキューバですから、予約とかできるの?と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。ここでは、「カサ」に宿泊する方法を解説していきます。

カサに直接訪問してみる

実は、「カサ」に泊まる一般的な方法は直接訪問してみるです。つまり、玄関をノックしてみて、その場で「Hay la habitación?」と聞いてみるのです。でも、すべての「カサ」が民泊事業をしているわけではないので、むやみやたらに「カサ」をノックするわけにもいきません。

その「カサ」が民泊OKかどうかを見極める方法は1つ。玄関に青いイカリのマークがあるかどうかです。このマークがあるカサは「政府公認」で民泊が許可されている「カサ」を意味しています。なので、このマークのある「カサ」だけに訪問すればよいわけです。ちなみに、基本的にはどの「カサ」もこの「青いイカリのマーク」がついており、民泊OKとなっています。したがって、「カサ」探しにはほとんど困らないでしょう。必要なのはノックする勇気だけです。

ちなみに、「赤いイカリのマーク」だけついている「カサ」もあります。これは「キューバ人旅行者用のカサ」を意味していて、外国人観光客用の「カサ」ではありません。ご注意ください。

AirbnbやBooking.comで予約

近年、インターネットを利用するキューバ人が増えて来て、Airbnbやbooking.comで「カサ」を予約することも可能となってきました。ホームステイではなく、カサを丸ごと貸し出している方もいるので、プライベートな空間を求めている方はこれらサイトを使うのも良い手だと思います。

注意点として、キューバ滞在中は「Booking.com」の使用ができません。キューバ国内からBooking.comを使おうとすると、なんとアクセス制限がかかってしまうのです。したがって、Booking.comで予約をしたい方は、必ずキューバ渡航前に予約を済ませておきましょう。なお、AirbnbやHostel Worldはキューバ国内でも使用可能です。

「政府非公認」のカサには要注意

さきほど、「青いイカリのマーク」のある「カサ」は外国人観光客用、「赤いイカリのマーク」がある「カサ」はキューバ人旅行者用と説明しました、

しかし、たまにこれらのマークがなく、それにも関わらず「ウチに泊まっていかないか?」と声をかけられる場合があります。この場合政府に認可されていない違法のカサとなります。必ず断るようにしてください。

実際に泊まってみた!筆者おすすめの「カサ」紹介

「カサ」は価格も質もピンキリです。「カサ」相場は20CUC/泊ほどですが、それよりも安いところもあれば、高くても質が良いとも限らず……。したがって、ここでは筆者が実際にが訪れた「カサ」でコスパ最高!と思う所を厳選し、紹介していきす!

ハバナ市内の「カサ」が多いエリア

キューバの首都ハバナは大きく分けて次の3つのエリアに分類されます。
① 新市街 ②旧市街 ③セントロ・ハバナ

①の新市街は、いわゆる高級住宅街。閑静な場所が多く、日本大使館もここにあります。ナイトクラブやバーはこのエリアに集まっていますので、ある程度価格は高くても夜のキューバを楽しみたい、という方は新市街で「カサ」を探しましょう。ちなみにこのようなナイトクラブがあります→【アート×音楽】工場の中の芸術空間「Fabrica de Arte」を大解剖!

②の旧市街は、最も観光客の集まるエリアです。ハバナのメインストリート「オビスポ通り」や「革命博物館」などもこのエリアに属しているため、気軽に観光地巡りがしたい方は、旧市街の「カサ」に泊まりましょう。

③のセントロ・ハバナは、キューバローカルの住宅街となります。したがって、「カサ」の数は一番多く、その分価格は最も安いです。バックパッカーが好むエリアでもありますので、ローカルや旅人との交流を楽しみたい!という方はぜひこのエリアで「カサ」を見つけましょう。

マリッサの家

おすすめポイント

あまりに居心地が良いため、筆者はここに7ヶ月滞在してました(笑)なんといっても一番の魅力は、ホスト「マリッサ」のホスピタリティマインド。キューバ人らしからぬ気配り上手で、「あれは大丈夫?これは大丈夫?」と色々なことに気をかけてくれます。あと、いっつもニコニコしてる!英語を話すことができ、ロシアで働いていた経験もあるためロシア語を話すことができます。そのため、スペイン語に慣れない旅行客にとってはもの凄い救いになるのではないでしょうか?

価格

マリッサは経済学部出身で、本人曰く商売上手(笑)そんなわけで、素泊まり10CUC/泊のところ長期滞在者は7CUC/泊に割引いてくれます。ハバナで7CUCはおそらく最安でしょう。ちなみに朝食は+5CUCとなります。また、洗濯機や冷蔵庫は無料で使用できます。そして、部屋はすべて個室です。

お得な情報:「ノア(=筆者)の紹介で来た」と言えば、短期滞在の場合でも素泊まり7CUC/泊にしてくれるそうです……!

場所

セントロ・ハバナというキューバ人ローカルの住宅街に位置します。したがって、一歩外へ出ればリアルなキューバ人の暮らしぶりが見られます。ハバナの観光地へは、徒歩10分ほど。ハバナ大学へは徒歩20分となります。

住所:San Miguel #532(bajos) e/ Gervasio y Escobar, Centro Habana, La Habana

ホアキナの家

おすすめポイント

ここは日本人と韓国人御用達の「カサ」。そのため、日本語で書かれた「情報ノート」や「張り紙」がたくさんあります。キューバではインターネットが繋がらないことも多々あるので、これらに書かれた情報がすごく役立ちます。

また、「ホアキナの家」からはキューバ国内を観光する用のタクシーを手配することができ、トリニダーやビニャーレスといった遠くの観光地へ訪れることもできます。

価格

「朝食込み」でなんと10CUCと、かなり良心的な価格です。そして、洗濯も無料で行ってくれます。部屋はドミトリー。他の旅行者と一緒の部屋になるため、ここで仲良くなった他の旅行者と一緒に、タクシーをシェアする方も多くいます。

場所

旧国会議事堂(Capitolio Nacional)のすぐ横となります。2階のベランダに日本国旗が飾ってあるので、それが目印となります。1階入り口のインターホンを鳴らすと上の階から鍵を落としてくれるので、それで「カサ」に入って行きましょう。観光地へは徒歩5分ほど。ハバナ大学へもここから11番バスに乗れば、すぐに行けます。

住所:José de San Martín(San José), 116

シオマラの家

おすすめポイント

「ホアキナの家」と双璧をなす、日本人御用達の「カサ」の1つです。「シオマラ」と聞くと日本人オーナー?と思いがちですが、全くのキューバ人名です。オーナーのシオマラさんがとにかく優しい方で、筆者が他の「カサ」に滞在しているのにも関わらず、「カサ」なる情報ノートを見せてくれたり、部屋に招き入れて果汁100%の冷たいジュースを出してくれたりしました。

価格

朝食込みで10CUC/泊。また、洗濯は「カサ」のオーナーが無料で行ってくれます。部屋はドミトリーなので、他の旅行者と仲良くなったり、一緒に観光する機会を作ることができます。

場所

旧国会議事堂(Capitolio Nacional)より徒歩2分。1階の入り口を奥まで進み、左手の階段を上がるとシオマラの家です。観光地へは徒歩6分ほど。「ホアキナの家」の近くにあるため、どっちかに空き部屋がなければ、どっちかに行ってみる、ということもできますね♩

住所:La Habana, Barcelona, 506 Calle Aguila Dentro San Martín

キューバでリアルな生活を味わおう!

日本の生活とは180度違う、社会主義国ならではのリアルな生活様式。実際に目の当たりにする貧しさであったり、それでも残る人情であったり。そういうものを一遍に味わうことのできるのが「カサ」に泊まる魅力なのです。筆者は今でも、「カサ」でお世話になった家族と頻繁に連絡を取り合い続けています。そんなキューバの想い溢れるカサに、1日だけでも宿泊してみてはいかがでしょうか!